HIV陽性で親になることを希望される方々への情報

親になることを希望される皆様へ,

代理母出産により、子供を持つことをご希望されいるHIV陽性の皆様のお手伝いを行う弊社のプログラムを考慮していただきありがとうございます。
このプログラムの目的は、補助的生殖医療技術やラボ検査また予防薬剤の最先端の技術を使って、代理母と生まれてくる子供の健康と安全を確保するためにあらゆる手段をとることです。

このプログラムの医療的見解の説明の前に、簡単な自己紹介をします。私の名前はダン・ボウアー医師です。20年以上HIVの専門医として勤めています。私自身も補助的生殖医療で父親になることができ、このプログラムには専門家としてもまた個人的にも大変思い入れがあります。

以下の情報は3部に分かれます。:


補助的生殖医療でHIV陽性の男性の精子を使用する歴史を教えてください。

HIV陰性の女性に人工授精を行う目的で、HIV陽性の男性の精子を洗浄する技術は1992年に始まり、その当時は、HIVを完全にコントロールできる治療法もなく、また血液中のHIVを測定する技術もありませんでした。その後、精子洗浄と補助的生殖医療の技術は高度に進み、人工授精の技術は体外受精や顕微授精に発展しています。1996年に血液中のHIVのウィルスの量を測定する技術が開発されました。そのころ同時に、HIVのウィルスの存在をわからないレベルまで下げ、ウィルスをコントロールする最初の3種の薬剤が開発されました。これにより、精子中のHIVの危険性がほぼない精子提供者の選択が可能になりました。

補助的生殖医療でHIVが感染したケースはありますか?

初期の不完全なHIV治療やモニタリングのケースも含み、現在まで、3、700ケースの人工受精と800ケースの体外受精もしくは顕微授精で、HIV感染は全く報告されていません。

HIV陽性の人の体内に生存可能なウィルスがないと判断されている場合、このHIV陽性の人とHIV陰性の人のカップルの性行為によるHIV感染の危険性に関して、研究が行われています。この研究結果によればリスクは大変低く、あまりにも低いため、スイスHIV/AIDS連邦委員会は2008年に以下の発表を正式に行っています。その発表ではHIV 陽性の男性がウィルスのレベルを下げる治療法でコントロールができているならば、性的に感染することはない、すなわち、性行為によってHIVは感染できない、と述べています。

代理母の安全性のためにとる処置は何でしょうか?

スイスHIV/AIDS連邦委員会は、以下の3項目に従っている限り、感染はないと説明しています。:

上記の条件を満たしているならば、以下の処置が取れます。:

  1. 最低6ヶ月間のウィルスが48レベル以下を保っていること、および常時薬を服用し、この期間中に何も変化がないというHIV専門医の医療記録を、親になることを希望する方々は提出しなくてはなりません。この報告には精子提供前の2週間のウィルスレベルの情報も含まなくてはなりません。これらの医療記録を私が読みます。
  2. 親になることを希望する方々は一連の感染病の検査に合格しなくてはなりません。精子提供時点で、検査後7日が経過している場合は再度検査が必要になります。
  3. 親になることを希望する方々は2つもしくは3つの精子標本を提出しなくてはなりません。これらの標本は2段階の手順で洗浄され、その一部はHIV専門ラボに送られウィルスが残っているか調べます。多くの男性は血液中に生存可能なウィルスの存在がなく,精子中にも存在しませんが、時々微小の量のHIVウィルスが発見されることがあります。その場合、微小の量のHIVウィルスは感染しないという研究結果がありますが、標本は破棄されます。
  4. • 追加の事前対策として、感染の危険性を少なくするために、代理母には薬を処方します。このことを感染前の予防処置と呼びます。最近の研究によれば、HIV陰性の人が感染前治療薬のTruvada薬 (tenofovir 薬にemtricitabine薬を加えた薬)を服用すれば、HIV陰性の人とHIV陽性の人とによる無防備な性行為の危険性は70-90%下げることができます。アメリカ食品医薬品局のアドバイス委員会はHIV陽性とHIV陰性のカップルにTruvada 薬の使用を承認し推薦しています。このことは代理母と親になることを希望する両者間にも同じように適用できます。この薬は妊娠初期の期間に服用しても安全で、薬の服用は受精卵移植寸前に始まり、受精卵移植後1ヶ月継続します。過去10年間このTruvada 薬はHIV治療薬としてもっと頻繁に処方されいる薬の1つで比較的副作用が少ないです。

皆様と医療記録を見ながら個人的にお話をしお手伝いできることを願っています。グローイングジェネレーションズのクライアントサービスの担当に連絡をし、私との面談を予約してください。同時にHIV治療の主治医からの医療記録の手配もしてください。

よろしくお願いいたします。,

ダン・ボウアー医師

 


ボウアー医師について

Dr. Dan Bowers

ダン・ボウアー医師

ダン・ボウアー医師はHIV患者の補助的生殖プログラムの医療ディレクターです。このプログラムの情報について、ボウアー医師が皆様と面談を行いご質問などにお答えいたします。

ダニエル・H・ボウアー医師は、医師会の認定を受けている医者でHIV専門医として知られています。アイオワ州の小さな町で生まれ、スタンフォード大学で学士号を取得後、アイオワ大学院医学部で医学博士号を得ています。

1980年にミネソタ大学院医学部で家庭医療の研修を終了後、セイントポールのコモパーク周辺の小さな家庭医療のクリニックで働き、ここでお産、接骨治療、小規模な手術、老人ホームを手伝い、5世代に渡る家族の治療を担当しています。

彼はミネソタ大学院医学部で家庭医療も教えています。ボウアー医師は自分が同性愛者であることを公開し、HIV/AIDSの異常発生の初期の時点で、同性愛者の男性患者の腫れている腺や頻繁に起こる炎症の治療を最初に行った医者のひとりです。

この疾病の先駆者のひとりとして、バウアー医師は、AIDSに対する差別をなくすための講演を行い、公共教育と認識を高めるプログラムを支持しています。

1989年バウアー医師はロサンジェルスに引越し、HIV専門クリニックとしてアメリカで最も規模が大きい私立のクリニックPacific Oaks Medical Groupで働いています。このクリニックの創立者は、当初まず始めの5名のAIDSケースをアメリカ疾病予防管理センターに報告しています。

その後1年間、バウアー医師は3種の薬の混合治療によるAIDSで苦しんでいる人々のケアーからや最新の画期的なHIV治療による病状の長期間管理まで、HIV/AIDSの幅広い治療に参加しています。

Pacific Oaksクリニックのシニアパートナーとして、バウアー医師はHIV/AIDS医療分野のリーダーとみなされ、この疾病に関して講義やコンサルテーションを行い、文献も出しています。同時に一般の大人の患者のケアーも多くの分野で提供し、特に旅行医療、男性の老化現象、性病に強い関心を持っています。

2008年バウアー医師はニューヨーク市に引越し,現在マンハッタンで治療を行っています。

プライベートの面では、バウアー医師は地方や全国の多くの非営利団体の委員も勤め、AIDSサービスに関与している多くの団体のため、一般の人々を対象に講義も行っています。専門的に訓練を受けた合唱団員で、配偶者との間に1名の子供がいます。

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